(4)各自によりモチーフ選び、制作(素描)
消しゴムが使えない等、鉛筆との違いに始めは戸惑う参加者もいたが、制作が進むに従い徐々に銀筆に慣れて多くの研究生が楽しく表現出来た様であった。 (杉浦尚史)
(1)今回使用した材料としては、 *直径2ミリの銀線を3センチに切断し、先端を描き易いようにサンドペーパー(#1000)で適度に磨き、市販の鉛筆ホルダーで固定して使いました。
(3)モチーフには、各自で持参した静物、研究会が用意した野菜・くだもの・生花・ドライフラワー等のモチーフ、オールドマスターによる素描資料(コピー)を準備
。
日時:2018.10.14(日)
講師:春陽会会員 杉浦尚史氏
(2)用紙は、B4サイズ(2㎜)のイラストボード(ケント紙)にジェッソを水で塗りやすい粘度に希釈し、2~4回に分けて下塗りして下地を作成。
好みによりジェッソにアクリル絵の具を入れて有色としました。
メタルポイントは、金属線(銀・銅・真鍮・アルミ等)の先端を尖らせ使用する描画材であり、 その中でも銀筆(シルバーポイント)は16世紀終わりにヨーロッパで鉛筆が普及するまでは
レオナルド・ダ・ビンチ、ファンアイクを始めデューラー、レンブラント等多くの画家によってスケッチやデッサンに使われ広く親しまれたものです。現在では、鉛筆とはひと味違った風合いを持った古くて新しい素材として注目されております。
使用方法は、鉛筆と同じように紙や板に直接描くのですが、昔は羊皮紙などのザラついた支持体を加工して用いられていたようですが、現代の紙は表面が滑らかで銀筆が上滑りしてしまいますのでプレパレーション(下塗り)を施す必要があります。