■ ギャラリーツアー(2016.5.17)
近藤秀夫 |
■ 会場批評会(2016.5.21)
明日の美術界を背負う作家達の育成と研鑽を目的として、研究会を設定していることが春陽会の大きな特徴です。定期的に作品を持ち寄っての研究会や、画材勉強会、クロッキー勉強会などの活動を行っていますが、名古屋展開催中には会場批評会を行っています。春陽会会員が講師となって、広い名古屋展会場で出品した自分の作品がどのように見えるのか、出品者の疑問に答えつつ、出品者の感性と個性を尊重した的確な指導を行っています。
93回展では、講師として中部支部会員の他、春陽会理事長なども加わった多彩な講師陣で、数グループに別れて会場批評会を行いました。講師陣は出品作品について熱心に批評とアドバイスを行い、出品者からも積極的に指導を求め、今後の創作活動の道筋を考える上で有益となる示唆を得ようと、熱を帯びた話し合いを行っていました。
午前の部は東理事、午後の部は平井理事が解説者となってギャラリーツアーを行いました。両理事が、それぞれの視点で注目される作品を選び、優れた作品の特徴や作家の活動について解説しましまた。絵を鑑賞する者として、あるいは作家を目指す者として、今後を考える上で何らかの示唆を感じられる充実した時間になったことと思われます。
■ 画談会(2016.5.21)
會田暁美 | 荒井美智子 |
倉地小百合 | 畔柳きよ子 |
河村美千世 | 仁木岐久子 |
仲宗根美智子 | 柳川三重子 |
ゆみこむらせ | 渡部公美子 |
■ 第93回春陽展(2016)中部の受賞者 |
講師:春陽会会員小川洋子氏による講演、および東直樹理事とのパネル
演題:春陽会女流作家 ~添木から樹木へ~
場所:中日パレス
■ 第93回春陽展(2016)中部の賞候補等 |
画談会は春陽会の精神を支えてきた作家を招いて、名古屋展開催中に毎年開催しているもので、中部地区における重要な活動の一つです。
93回展では、春陽会会員・小川洋子氏を招いて『春陽会女流作家~添木から樹木』の演題で講演して頂きました。既に故人となられた作家から現在活躍中の作家まで、長い春陽会の歴史の中で小川氏と交流のあった女流作家達の活躍の軌跡について、エピソードを交えながら話をして頂きました。現在の女流作家全盛時代から見ると、大変感銘深い貴重な講演でした。また、後半は、東直樹理事もパネリストとして加わり、女流作家達の作品について解説をして頂きました。
飯田耀子 | 船戸郁子 | 原 順二 | 鏡味 満 |
小山恵美子 | 永幡民子 |
倉地小百合 | 畔柳きよ子 |
仲宗根美智子 | 仁木岐久子 |
■ 第93回春陽展(2016)の写真 |
■ 展示状況
A室からI室まで、愛知県美術館の全フロアーを使って展示しました。名古屋展では会員、会友、一般の区別なく、作品の特徴別に部屋割りをしています。部屋毎に、新鮮でインパクトのある作品の部屋、大作を集めた部屋、趣のあるしみじみとした中作の部屋、春陽会の伝統を受け継ぐ作品の部屋、抽象的傾向の部屋、明るい作品の部屋などと、テーマをもって各部屋に配分しています。それによって来場者の鑑賞を助けると共に、作品一つ一つがイキイキと魅力的に見えるように工夫して展示しています。
93回展の特徴として、従来はA室を移動壁で2室に分割していましたが、移動壁を取り除いて大きな1室にして、広い視野で部屋全体を見渡せるようにしました。A室は春陽会を代表する作家の作品を集めた部屋で、春陽会をリードし精神的支柱となってきた作家や、春陽会の明日を中心になって作って行く若手の有望作家達の作品を集めています。これらが、大きな部屋で一望に見られるようにした今回の展示は、新鮮で公募展の展示方法に一つの方向性を示すことができたと思われます。
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■ 懇親会
安達幸子 | 上野佳子 | 桜井加代子 |
飯田耀子 |
伊藤和美 | 椛田日輪 | 小林貴子 | 柴田淑子 |
内藤久美子 | 堀口友紀 | 須藤史世 |